2019.9.26
経済・ビジネス

「アート投資」で金融商品の値下がりリスクを抑える 作品選びのコツは?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
アート投資とは、有名アーティストの絵画などを所有することで資産形成を図るポートフォリオ投資の一種です。金融商品の値下がりリスクを抑えつつ、所有するアーティストの人気が高まったときに売却してリターンを得ることができます。株式市場が混迷する中、気になるアート投資の世界を見てみましょう。

アート投資 流動性の高い人気作品を保有するのが前提

アート投資とは、単に絵画を収集するのではなく世界的に知名度・人気の高いアーティストの作品を所有することが前提になります。なぜなら美術品の投資においては、流動性が価格形成の鍵を握るからです。そこで流動性や人気(需要)の高いアーティストを上位順にランキング化したのが次に紹介する「アートプライス100(C)」です。

運用元のアートプライスは、美術品の価格と索引データの世界的リーダーで、3,000万件以上の索引と70万人以上のアーティストを対象とした売買データを所有します。同社のデータバンクでは、世界6,300の国際オークションから得た情報を随時更新、情報発信しており、アート市場のプライスリーダーともいえる存在です。

人気アーティストは現代アーティストが主流、中国の作家が上位を占める

アートプライス100(C)は、アート市場で作品が豊富に出回っている有名アーティストたちで構成されたブルーチップに特化したポートフォリオです。毎年1月1日に入れ替えが行われ、オークションで最もパフォーマンスが高いアーティスト100人で構成されていることから、グローバルトレンドが一目でわかる注目の指標です。

アートプライス100(C)の実際のパフォーマンスを見ると、2018年の上昇率は4.3%を記録。この数字は同年のアート市場全体が1.9%のマイナス成長だったことを考えると、良好なパフォーマンスと見てよいでしょう。アーティスト別に見ると、2018年のランキングではパブロ・ピカソが首位にランクされ、普遍的な人気を誇っています。

近・現代アーティストが中心ではありますが、トップ20の中にクロード・モネ(5位)やマルク・シャガール(17位)もランクインしており、古典派の人気も依然として高いことがわかります。近代アーティストではアンディ・ウォーホルが2位で最上位ですが、生存している現代アーティストの中で注目されるのが、ゲルハルト・リヒター(7位)です。

「ドイツ最高峰の画家」といわれ、今後ますます人気が高まることが予想されます。一方、国別で注目したいのは中国で、トップ20の中に実に7名がランクインしています。中国人の富裕層が購入しているのかどうかは不明ですが、経済的に躍進著しい中国のアーティストに投資するのも有効な選択肢の一つといえそうです。

高額アートには購入後の保管コストもかかる その一例

高額アートは購入後の保管も大事です。カビや傷み、変質が起これば価値が大きく低下しかねません。年間を通じて温度・湿度が一定に保たれており、さらに地震や火災が起こってもアートを確実に守ることのできる環境が理想です。

加えて、保管場所には高度なセキュリティも求められます。監視カメラの設置はもちろん、最近では人感センサーなどで防犯性を高める機能もあります。ただ自宅にこういった専用スペースをつくると、それなりの費用がかかるため、アート(美術品)専門の保管庫サービスを利用するのが得策です。

寺田倉庫の例では、月あたりの保管料は1点あたりで7,000円~60,000円です。サイズによって異なり、90 ×180×150 cmで 10,000 円です。大型アートや立体作品の場合は、天井高のある専用保管庫もあります。こちらは月額 40,000円~となっています(税抜き、2019年8月8日現在)。

では最後に、アートへの投資はありなのか、なしなのか……すでに評価が定まっている古典や近代アーティストと違い、現役で活動を続けている現代アーティストへの投資は未知数の要素があります。もし投資するなら、アートプライス100(C)を参考に、人気アーティストに絞って購入してみることも方法の一つです。

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