2018.10.30
相続・不動産

世界が混迷する今だから学びたい投資の原則!「相場の神様 本間宗久」の言葉

(写真=Roman Samborskyi/Shutterstock.com)
(写真=Roman Samborskyi/Shutterstock.com)
本間宗久は、江戸時代の米相場で大きな財産をつくった「相場の神様」。彼の生き方や言葉は、投資の原則、投資の心構えを私たちに教えてくれます。世界経済が混迷し、為替、株式、先物取引などの動きが読みにくい今だからこそ、時代を超えて受け継がれてきた宗久の言葉に耳を傾けてみましょう。

テクニカル分析の創始者といわれることも多い

江戸時代の中期、現代の山形県酒田市に米相場で莫大な富を築いた「相場の神様」がいました。彼の名前は、本間宗久。多くの書籍で宗久は、世界ではじめてテクニカル分析(チャート罫線分析)をつくった人として紹介されています。

一方で、宗久の相場への考えをまとめたといわれる『本間宗久翁秘録』の中に、テクニカル分析の話が出てこないことから、テクニカル分析の創始者というのは後世につくられたイメージではないかという見方もあります。真偽はわかりませんが、宗久が日本を代表する「相場の神様」であることは間違いありません。

情報収集力こそが本間宗久の生命線だった

宗久が生きた頃の酒田は、広大な庄内平野で収穫された米を大阪に送るための港町(酒田湊)として栄えていました。有力な米商人の五男だった彼は、30代になるまで家業を助け発展させることに貢献しました。その後、以前より興味のあった米相場の世界に本格的に入り、大成功をおさめて財産を築いたのです。

宗久の成功要因については、さまざまな見方がありますが、その中のひとつに「情報収集力」があります。酒田と大阪の米相場が連動していることに気付いていた彼は、優秀な飛脚を雇って周囲よりも早く大阪の相場の動きを収集。さらに、全国の米の生産情報まで精緻に分析していたといわれます。投資で成功するキモは「正しい情報をスピーディーに集めること」というのは、昔も今も変わることがないようです。

気が焦っているときは買うな、売るな。動かず3日待て

本間宗久の残した言葉には、現代の投資の心構えにそのままなるものが少なくありません。その中から、いくつかを紹介します。『本間宗久翁秘録』の冒頭で、商い(米相場)はスタートが肝心であり、絶対に焦ってはいけないと説いた後で、具体的に次のような心構えを説いています。

「売買共、今日より外商い場なしと進み立つ時、三日待つべし、是伝なり。得と米の通ひを考え天井底の位を考え売買すべし、是三位の伝なり」※

上記の言葉を意訳すると、「売りたい、買いたいと焦っているときは、まずは3日動かずに待ちなさい。天井や底をよく見極めて売買しなさい」といった意味です。私たちは、相場が大きな値動きを見せたとき、「できるだけ急いで売らなければ(買わなければ)損をする」という心境に陥りがちですが、これを宗久は厳しく戒めています。

周囲が売りに出している時こそ積極的な買い

現代の投資の神様といえば、ウォーレン・バフェットですが、彼は「周囲が売りに出しているときにこそ積極的な買い」を入れることで知られます。宗久も相通じるとことがあり、「底値で買う」「天井で売る」をとにかく心掛けろ(底ねらひ、天井ねらひ、売買するを専ら心掛くべし)と説いています。

「米段々上がる時、諸国不時申出し、大阪相場も加へ、跡も引上候沙汰、御蔵米等申立、猶々上げ人気も強く、我も買気に付候節、心を転じ売方に付候事肝要也」※

意訳は次の通りです。相場が上昇するとき、ちまたではさまざまなプラスの情報が流れます。それにより多くの人々が買いに走りますが、そんな流れのときこそ逆に売りに回らなければなりません。非常にシンプルな考えですが、投資を長くやっている方ほど、この教えは納得できるものではないでしょうか。

ひと昔前のITバブル崩壊、最近の仮想通貨の暴落などは「もっと上がる、どこまで上がる」という雰囲気の中で起こったことでした。

クールダウンをしない投資は損をする

宗久は『本間宗久翁秘録』の中で、再三、クールダウンの大事さを説いています。クールダウンを忘れると、絶対に損をするので止めておけ(休むことを忘るるときは、商仕舞いのときは極めて損出ると心得べし)とまで言い切っています。さらに具体的に、次のような考えも述べています。

「相場を当てて儲けたときは、さっと手仕舞いをして腰を据えて相場の動きを見なさい。なぜなら、人はすぐに有頂天になってしまうから。手仕舞いをして頭を冷やしなさい、相場の勉強をしなさい」

勝ったときだけではありません。宗久は、負けたときも「そんなときは勘が鈍っているから休め」と言っています。定期的に相場と距離をとらないと、どんな人間でもその波にのまれてしまう怖さを宗久は説いているのです。

実は宗久は一度、米相場で挫折を味わっています。酒田や大阪の米相場で成功した彼は、江戸の米相場に参加しましたが、結果が出なかったのです。この失敗体験のうえに築かれたのが『本間宗久翁秘録』なのでした。そんな彼だからこそ、人間の性を見極め、時代を超えた教えが残せたのでしょう。

※『マンガ相場の神様 本間宗久翁秘録(パンローリング刊)』より引用

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